ココストア

目次

概要

ココストア

1971年7月11日[1]に愛知県春日井市に藤山台店を開業した、日本最古のコンビニの一つ(諸説あり[2])。 ソニー創業者の一人である盛田昭夫の実家、「盛田」グループが運営していた。

九州のコンビニエンスストアを買収した時点でのグループ店舗数は2200店舗に達し、九州地区に限れば大手3社を抜き最大の店舗網となった[3]

中小のコンビニエンスストアを買収することでしぶとく生き残ってきたが、サークルK(2003年にサークルKサンクスへ)や、2000年代に進出したセブンイレブンらとの競合激化により、地盤の東海地方でも勢力を奪われた形となり、2016年にファミリーマートに買収されて消滅。なお、転換されなかった一部の店舗が、RIC・タックメイトを運営するミツウロコグローサリー(旧ココストアリテール)へ移管され、多くがそれらに転換される形となった。

ホットスパー

ここでは主に関東圏のスパーを解説する。
1977年12月1日に茨城地盤のスーパーマーケットであるカスミによって、「茨城県地区スパーホンブ株式会社」として設立。1980年には関東地域スパー本部株式会社に、1991年9月にはカスミコンビニエンスネットワークスに商号変更。1989年には沖縄スパー本部を買収(1993年に吸収合併)1995年には店頭公開[4]で上場(1995年8月3日~2001年9月25日。企業情報Wikiによる)する。

しかし、1996年に起きた訴訟[5]、大手コンビニの北関東進出、さらにはカスミ自体の経営不振[6]もあって、2001年にココストアへ売却。2002年には宮城地区スパー本部も引き継いだ。

その後しばらくはホットスパーブランドで展開していたが、2008年までにココストアへと転換。

エブリワン

エブリワンは1994年に熊本県西合志町(現合志市)で開業。2000年にココストアに吸収・子会社化後、同地のココストア・ホットスパー・RICマートも運営していた。2016年のファミマ 買収後の沿革はココストアと同じ。

ココストア・リテール

RICマートは福岡県に本社を置く製パン会社「リョーユーパン」によって設立され、1984年に福岡市にRIC1号店を、1998年に熊本県にRICマート1号店を開業させた。2006年にココストアの子会社となり、2016年にココストアリテール(2017年4月1日にミツウロコグローサリーへ、2019年3月1日にミツウロコプロビジョンズに吸収合併)に引き受けされる。

タックメイトはココストアと同じく盛田グループのイズミックが運営していた。2012年にココストアに譲渡され、2016年に同じくココストアリテールに引き受けされる。
「タックメイト」の名の通り宅配も行っているが、ココストアからの転換店舗では行っていない。

変遷

大まかな変遷図。

  1970年代 1980年代 1990年代 2000年代  合併直前   合併後
中京 1971年
ココストア設立
    
ココストア 2016年
ファミリーマートによって買収 
ファミリーマート
関東スパー 1977年
カスミにより
茨城県地区スパー本部設立
1989年
茨城、首都圏スパー及び沖縄スパーを買収
(1993年吸収合併)  
2001年
ココストアにより買収
ホットスパーコンビニエスネットワークスに改称
2002年
宮城スパーを買収
2008年からココストアに転換
ココストア・イースト 栃木・茨城の一部店舗→TACMATEに転換
愛知の一部店舗→不明(藤山台店を含む多くが閉店)
沖縄の一部店舗→TACMATEに転換後、全店舗閉店
ポプラ・TACMATE→ポプラ(1店舗のみ)
  1983年
忠実屋により
首都圏地域スパー本部
設立
ファミリーマート
沖縄スパー   1985年
沖縄スパー本部設立
宮城スパー (エイトテン)
石巻中心に展開していたコンビニ
1986年
宮城地区スパー本部設立 
九州スパー    1981年
九州地域スパー本部設立 
1999年
九州コンビニエンス設立
2001年
コトブキヤCVSおよびI&Iリテイル、ココストア傘下に
エブリワンに商号変更
2004年
九州スパーを買収
ココストア・ウエスト
アイアンドアイリテイル ニコマート
九州フランチャイジー
1993年
ニコマート倒産後も「ニコマート」ブランドで運営 
エブリワン   1994年
寿屋により
コトブキヤ・コンビニエンスシステム開業 
  TACMATE→ココストア・リテールに分割

ココストア・リテール
一部店舗はポプラ・RIC→ポプラに転換(福江岐宿店など)
RIC   1984年
リョーユーパンのコンビニ部門設立
1992年
リョーユーチェーンサポートシステム設立
1999年
九州コンビニエンス設立 
ココストア・リテール
  2017年4月1日、ミツウロコグローサリーに名称変更
2019年3月1日 ミツウロコプロビジョンズに吸収合併
タックメイト     1993年
名古屋市港区に1号店開業
2004年
関東進出
  2012年
ココストアがイズミックより譲受

脚注

  1. ちなみに、セブンイレブンの日ともいう。セブンイレブンは当時から存在していた。戻る
  2. 1969年に大阪府豊中市で開業したマイショップ、同年8月10日に開業したセイコーマート、1973年に試験店がオープンしたファミリーマート、1974年に1号店が開業したセブンイレブンなど。戻る
  3. 証券取引所で店頭に登録される形で上場すること。現在ではJASDAQ上場となる。戻る
  4. カスミは例によってバブル前後にゴルフ専門店や自動車販売店など、かなりの拡大政策を行い経営不振になりかけていた。これらの事業は1998年~2001年までに売却・整理された。なお、USMHとしてイオングループ入りするのは2015年になってからのお話。戻る

出典・外部リンク

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