灰色の部分が多い。
※細かい市町村の部分については市町村変遷パラパラ地図を参照したほうがよさそうです。
Vドラ・ゲンキーらの乱立する岐阜県・北陸を離れ、一行はブルーオーシャン(?)、長野へと山越えする。長野県は8173人/店(2020年現在)と、全国では31位、東日本でもゆるい競争な部類に入る(地場2社を加える前の時点では9309人/店と東日本ワーストだった)。もちろん、周囲から隔絶された環境という点はあるが、それでも岐阜や北陸などの過当競争だったところを見ていると幾分か落ち着いているように見える[1]。
ドラッグストア勢力図にて長野県に店舗が存在した、
の10社を対象とする。
詳細はファイル(drug2.xlsx)の「長野県ドラッグストア勢力図」項目を参照。
ご存知の通り、長野県は長野市と松本市のツートップで展開されている。松本市は本来飛騨地区とともに筑摩県を形成していたが、県庁が火災に見舞われるなどなんやかんやで長野の軍門に下ることとなった。
ことドラッグストアにおいても例外ではなく(?)、長野市に本社を置く富士薬品グループのモリキ(アメリカンドラッグ)は北信に強みを見せる。一方中信はというと、安曇野市穂高(旧穂高町)に本社を置く「とをしや薬局」が強く、お膝元の穂高町と、
中信の中心()、
松本市、そして中央本線の要衝、塩尻市で1位となっている。県内1位のマツモトキヨシは諏訪一帯で強い。
※以下、人口は2000年のものをベースとしており、実態にはズレが生じている可能性があります。
2000年の人口で1店舗当たり人口を取ると、8645人/店となる。これは岐阜県のそれの1.75倍にまで達する。なお、2020年4月時点での人口で考えると、長野のほうが6万人多いにもかかわらず(参考(都道府県市区町村)-アーカイブ)、店舗数では岐阜の11位(427店舗)に対して長野は20位(255店舗)と後塵を逸している。
地域別にみてみると、木曽郡3町7村(現3町3村、塩尻市に編入された楢川村を除く)には38022人(2020年6月現在は25485人)に2店舗(日義村・大桑村に各一店舗)、下伊那郡3町11村(現3町9村、飯田市に編入された上村・南信濃村を除く)には66281人(2020年6月現在は57208人)に4店舗(高森町に2店舗、松川町・豊丘村に1店舗)となっている。伊那路に中央自動車道が通り、木曽路と比較して過疎化が緩やかになったのは事実であるが、店舗数であるとそれほど変わらず、むしろ現在の人口で比較すると木曽路側のほうが人口あたり店舗が低いこととなる。市部のほうが競合率が高いため、市部を足すと伊那路のほうが人口あたり店舗数が低いこととなるのだが、中央道を使った物流を考えるとわりと意外か。
市町村別にみてみると、長野市が最多の53店舗で、店舗当たり人口は6794.57人/店である。第2の都市の松本市はその半分以下の24店舗であり、店舗当たり人口は8707.08人/店となる。20万人都市にしては少し物足りないとも思える。
店舗比人口が1万人/店以上の市町村が14箇所存在し、その中には小諸市(人口46158人に対し4店舗、11539.5人/店)、岡谷市(人口56401人に対し5店舗、11280.2人/店)といった市部も入る。また、中には2万人を超える町も2つ存在。下諏訪町(人口23930人に1店舗)、辰野町(人口22407人に1店舗)である。
逆に少ないところは、1店舗のみの本城村(人口2230人)、日義村(人口2700人)を除くと、軽井沢町(人口16181人に対し4店舗、4045.25人/店)がトップ。日本有数の観光地であることも影響したか。
2000年時点の人口の多さ順。
順位 | 名前 | 人口(2000) | 人口(直近) | 考えられる理由 |
---|---|---|---|---|
1 | 飯島町 | 10895 | 9035 (2020.6) |
不明 (駒ケ根からもそこそこの距離) |
2 | 望月町 | 10675 | 8562 (2020.4) |
西友との競合? |
3 | 明科町 | 9771 | 8054 (2020.8) |
松本・豊科の商圏 |
4 | 松川村 | 9701 | 9602 (2020.6) |
対岸の池田町と競合? |
5 | 宮田村 | 8692 | 8964 (2020.8) |
駒ケ根・伊那の商圏 |
長野市を1966年の合併前の2市3町3村にまで分けようとしたが、それはさすがにきついと思ったのでやめた。
地域別に分割するとこうなった。
人口がもとより少ない木曽はともかくとして、他地域ではやはり綺麗に割れている。
東信地方はウエルシア11、マツキヨ・富士10と上位3社がいずれも僅差となっている。
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