なぜこの3県を1つの記事として出そうとしたのか今となっては疑問
北陸は日本有数のドラッグストア激戦区。強豪アオキと新鋭ゲンキーが本気を見せまくった結果、地域によってはコンビニ並みの密度になっているところもある。目下、2019年度の店舗増加率は石川が1位、富山が2位であり[1]、食品重視型ディスカウントドラッグストアの増加は、食品スーパーやコンビニのパイをも食い散らす展開となるだろう。
各県ごとにドラッグストア調査を行っており、それぞれの県に存在していたドラッグストアを対象とする。
詳細はファイル(drug2.xlsx)の各県の「ドラッグストア勢力図」項目を参照。
富山県は地味に共存しているところが多い。やはり、G社がないとほのぼのした雰囲気になるのだろうか。とはいえ、全国4位の競合度合いなのだよ。
アオキのお膝元石川県はもちろん2020年現在ではアオキのほうが多いのだが、目下ゲンキーが急成長している。調査開始した5月の時点では30店舗と3位のマツモトキヨシと同数だったのが、半年弱で8店舗を増やし、アオキの過半数まで追いついた。特に能登地方で1年間で15店舗を増やし[2]、鳳珠地区(輪島+珠洲+2町)の総数でもマツキヨ+シメノの数に並んでいる。一方、加賀地方ではまだまだアオキが磐石だ。
もちろん、地場系ドラッグストアのシメノドラッグを2020年4月に傘下に収めたマツモトキヨシも負けてはいないのだが、なかなか攻勢には出られておらず、半年前から店舗を増やせずにいる。
ゲンキーのお膝元福井県は敦賀市を除いて全てゲンキー優勢となっている。現市町(村)ベースであれば全市町に進出しており、いわゆる「フクイノマスク」の引換券を扱ったことでも知られる。北陸でも2つしかない1万越えの空白地帯の一つ、清水町(現福井市)も、対岸の若杉・江守にはゲンキー・Vドラッグが進出しており、完全な空白地帯ではなさそうだ。また、1店舗以上ある市町(村)では1店舗当たり人口1万を超える自治体が存在しない。岐阜でさえ3つあったのにも関わらずである。
※以下、人口は2000年前後のものをベースとしており、実態にはズレが生じている可能性があります。
一番競争が激しいのは織田町(5283人に2店舗、2641.5人/店)。次いで野々市市(47977人に18店舗、2665.4人/店)、南条町(5832人に2店舗、2916.0人/店)と続く。でも、織田町とて暫定10位なんだよね。まだ東京とか大阪も残ってるし、まだまだ覆るとは思うけど、一応。
2000年時点の人口の多さ順。
順位 | 名前 | 人口(2000) | 人口(直近) | 考えられる理由 |
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1 | 富山県大山町 | 11671 | 9723 (2019.9) |
市域が横長で立山とほぼ並走? (とはいえ、同町のドラッグストアも五百石駅周辺に集中している) |
2 | 福井県清水町 | 10117 | 9276 (2020.10) |
|
3 | 富山県宇奈月町 | 6142 | ||
4 | 福井県越前町 | 6112 | 4378 (2020.10) |
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5 | 福井県美山町 | 5299 | 3851 (2020.4) |
ようやくここまで来た、って感じ。
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