愛知県ドラッグストア勢力図


さすがはスギ帝国のお膝元。

※細かい市町村の部分については市町村変遷パラパラ地図を参照したほうがよさそうです。

目次

概要

中京とも称される日本第三(第四)の都市名古屋を有する愛知県はドラッグストアの大激戦区である。大府市に本社を置くスギ薬局のほか、岐阜県に本拠を置く中部薬品(Vドラッグ)、地場系のスギヤマ薬品、そしてジップドラッグの系譜をくむココカラファイン、新鋭ゲンキー…正直ここが頂上決戦のような場所だと言って過言ではないだろう。

レギュレーション

ドラッグストア勢力図にて愛知県に店舗が存在した計16社を対象にする。なお、店舗数の少ない3社(コクミン・ダイコク・アインズ)はその他でくくった。別に括っても括らなくても別にいいんだけどね。

結果

詳細はファイル(drug2.xlsx)の「愛知県ドラッグストア勢力図」項目を参照。

スギ薬局が2位の中部薬品にダブルスコアを付けて1位につけるが、名古屋市や郊外の中心都市である豊橋・岡崎・豊田らへの店舗展開が多く、半島部や山間部への展開は少ない。例えば渥美半島の現田原市域にはココカラファインが7店舗、ゲンキーが4店舗を展開する一方で、スギ薬局は旧田原町に2店舗を展開するのみである。
また、尾張より三河を重視する傾向にあり、名古屋市に99店舗、同市を除く尾張に103店舗を展開するが、三河には145店舗と人口比(名古屋市と三河がほぼ同数、尾張がそれより50万人多い)を加味してもかなりの重視傾向がみられる。

その尾張であるが、北部には黄緑以外の色が多く目立つ。一番目立つのは青のマツキヨかであろう。一宮と小牧を抑え込んでおり、県内6位ながらも健闘が見られる。

渥美半島はココカラファインが強い。豊橋市に名古屋市よりわずか1店舗少ない14店舗を展開し、また田原町に4店舗、赤羽根に1店舗、渥美に2店舗を展開。現時点ではココカラファインが強いように思えるが、新鋭ゲンキーがそれぞれ2店舗、1店舗、1店舗を展開し、ココカラの地盤を脅かしつつある。

店舗別人口

※以下、人口は2000年のものをベースとしており、実態にはズレが生じている可能性があります。

店舗比人口は6418.89人である。比率で見ると47都道府県中16位と岐阜や北陸三県より低く、全体で見ても中の上といったほうがいいレベルである。しかし、都道府県の店舗数は東京都に次いで2位であり、約130万人多い大阪府より103店舗、約160万人多い神奈川県より8店舗多いことを考えると、全国屈指の激戦区と呼んで過言ではないだろう。おそらく、人口の多い県でありながら車社会であることも原因ではないかと考える。

ここもご多分に漏れず都市部の激戦度合いが烈しく、名古屋市中区では1658.18人にまで達している。

さて、いつもであれば店舗がないが人口の多い市町村を列記するのであるが、今回はしないこととした。理由は、愛知県の旧市町村が非常に細かく(特に尾張方面)、商圏も市町村境を飛び越えるケースが非常に多いのが特徴であり、そこまでこだわる必要はないと考えたためだ。例えば平和町(現稲沢市)は県唯一の1万越えであるが、1kmほど東の勝幡にはココカラファインが2件あり、また電車で2駅、南で2kmのところにはこの周辺の中心街津島が、北へ4~5kmには同じく合併で稲沢市に入った祖父江の市街地に入る。このような位置からもその町になければならないものではない、というのがわかる。いやそれいってはお終いではないか?

余談


マツココ合併により、名古屋の都心2区と豊橋市でマツキヨが1位になる。県内4位と6位の合併で、2位に肉薄する3位にはなるものの、スギとの差は一朝一夕にひっくり返せるものでもなさそうだ。

注釈

外部リンク


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