ローソン

概要

J.J.ローソンが牛乳屋「ミルクショップローソン」を1939年に米オハイオ州で開店したことに始まる(ロゴの牛乳瓶はこれに由来する)。後に業容を拡大し、日用品も販売するチェーン店の展開を開始した。1959年にはコンソリデーテッド・フーズ社(Consolidated Foods、1985年にSaraLee社に改名)に買収され、ローソンは1960年代から80年代にかけて多様な商品を販売する店として栄えた。
しかし、SaraLeeへの改名と同時期に米ローソンはDaily martに身売り。その後紆余曲折を経て、2002年に「Couche-Tard」を、後にはサークルKを買収するカナダのアリマンタシォン・クシュタールに買収され、ブランドも「サークルK」に変えられて消滅した。

日本国内へは1975年に当時日本最大だったスーパーマーケット、ダイエーと提携して進出。初期は近畿地方中心だったが、1980年に東日本で展開していたサンチェーンを買収、1989年に合併した(全店舗が転換されるまでにはさらに長い時間がかかっている)。

ところで、合併前(1984年)のサンチェーンの直営店の日販は26万円であったそうです(とあるユーザーのツイート。参考までに、2019年現在のセブンイレブンの平均日販は70万円以上、ローソンが60万円前後、ファミリーマートが少し落ちて55万円前後、かつてのサークルKサンクスが45万円前後、中堅コンビニのポプラが30万円前後と言われています。なおこの時はバブル前夜で、現代の物価とそれほど変わらないかと思います)。

1997年には日本のコンビニエンスストアで初めて全都道府県を制覇し、全国2位(2016年にCKSを買収したファミマに抜かれ3位)の地位を築き上げる。その後ダイエー帝国は経営悪化もあって三菱商事に株を売却。その後はスリーエフ、ポプラなどの中堅コンビニと提携し、また新鮮組、セーブオンなどをメガフランチャイズにして勢力を拡大。一度は追い抜かれたファミマの、そして業界最大手のセブンの後ろを窺う。

海外での展開

1996年に日本のコンビニとして初めて中国本土に進出。また1989年にはSPC流通と共同で韓国に進出したが、1999年にセブンイレブンを運営する韓ロッテに買収され撤退。

それ以外にはなかなか進出できていなかったが、2011年にインドネシアに進出したことを皮切りに、2012年にはアメリカに逆進出(?)。またタイの「108SHOP」と提携して「Lawson 108」を作るなど、本格的な海外攻勢をようやく始めている。

出典・外部リンク

世界コンビニ・スーパー名鑑に戻る
トップに戻る